前回は新型コロナウイルス・インフルエンザの予防法として、マスクについて解説しました。

今回はマスク以外の方法、そして消毒液についてご説明致します。
一般的な予防法
予防方法として以下のような方法が挙げられます。
これは当たり前のことなので、わざわざ説明は不要ですね。
- 食べ物、飲み物をシェアしない
- 不用意に人混みに出ない
- 手洗い・うがいをこまめに
- 洗っていない手で口・鼻・目などの粘膜を触らない
石鹸だけでは不十分!アルコール入り消毒液を使おう!
手洗いの重要性を上で説明しましたが、実は手洗いは石鹸・ハンドソープだけでは不十分です!
というのは、コロナウイルスもインフルエンザウイルスもアルコールを使わないと殺すことができないのですが、石鹸・ハンドソープには含まれていないからです(ヨード・過酢酸・次亜塩素酸ナトリウムも同じ)。
下の図の通り、インフルエンザウイルスはアルコールに非常に弱いのです。
健栄製薬 ; 各種微生物に対する消毒薬の選び方
ウイルス | 各種微生物に対する消毒薬の選び方 | 健栄製薬株式会社 | 感染対策・手洗いの消毒用エタノールのトップメーカー感染対策・手洗い・手指衛生の消毒用エタノールのトップメーカー健栄製薬のウェブサイトです。健栄製薬のウイルスをご覧いただけます。私たちは、薬局向全国一のシェアで多くの方々へ「価値ある薬づくり」をスローガンに人々の健康で豊かな生活に貢献してまいります。「アルコールによるウイルスの消毒では、殺滅に要する時間がエンベロープ(外膜)の有無によって異なる6-8)。 すなわち、エンベロープが無いノロウイルスやA型肝炎ウイルスなどでは、エンベロープを有するヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスなどに比べて、より長時間のアルコールへの接触が必要になる。 」
そして、新型コロナウイルスはインフルエンザと似たような構造をしているため、アルコールが効果的です!
石鹸の場合、手洗いした上で、以下のようなアルコール洗浄剤で洗いましょう!
|
|
ウイルスの構造について詳しく知りたい方はこちら↓
【新型コロナウイルスのウイルス学的特徴】
電子顕微鏡で観察されるコロナウイルスは、直径約100nmの球形で、表面には突起が見られる。形態が王冠“crown”に似ていることからギリシャ語で王冠を意味する“corona”という名前が付けられた。ウイルス学的には、ニドウイルス目・コロナウイルス亜科・コロナウイルス科に分類される。脂質二重膜のエンベロープの中にNucleocapsid(N)蛋白に巻きついたプラス鎖の一本鎖RNAのゲノムがあり、エンベロープ表面にはSpike(S)蛋白、Envelope(E)蛋白、Membrane(M)蛋白が配置されている(図1)。
NIID 国立感染症研究所 ; コロナウイルスとは;https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/9303-coronavirus.html
では、うがい薬は?
手洗いが水や石鹸だけでは不十分と聞くと、「ではうがいは?」と思われますよね?
実はこれ、イソジン等のうがい薬は「効果がある」という説と「粘膜を傷つけるため逆効果」という2通りの説があります。

医師でも逆効果と言っている人がいます…
大変申し訳ありませんが、諸説あって判断できませんでした。
一方、「アズノールうがい薬」というのがあります。
イソジンの殺菌効果と異なり、炎症を抑えるうがい薬です。
喉の痛みや違和感を感じた場合、アズノールうがい薬を使うと良いかもしれません。
参考までにアズノールうがい薬の一種である「アズレンうがい薬」のリンクを貼っておきます。
【100mL、1本】
|
【100mL、3本セット】
|

しっかり予防対策して、ぜったいに罹患しないように注意して下さい!
コメント